第29回タイムトンネルフェスティバル参戦記 |
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去る9月19日月曜日(敬老の日)に行われた、毎年恒例になっているタイムトンネルフェスティバルの参加報告です。 今年は初めて「筑波サーキット」を離れ新装オープンに成った「富士スピードウエイ」のショートコースにて開催された。 我が「TRカンパニーでじゃぶレーシング」からは4連覇を狙っている私、高橋の乗る「1935年ヴェロセットKTT、MK5、」と、私の憧れのバイク「アエルマッキハーレーダビッドソン スプリント改アラドーロ仕様」を友人より貸して頂き、タイムトンネルで最速クラスの「スーパークラシッククラス」に出場出来る幸運な機会を得られ、また加藤主任が2年間に渡って試行錯誤を繰り返し、確実に性能を上げた「1963y ドカティ ダイアナ」を更にビックバルブにして出場した。 結果は後ほど・・・。 未だ夜の明けていない午前3時半に、殆んど寝無くてまるで「スモッグ」が掛かった状態の脳味噌を無理矢理叩き起こしTRカンパニーの駐車場に着いた時には既に15、6人の参加者といつもの見覚えのある大型観光バスが到着していた。 例年の如く、4時を少し回ったところで参加者全員を載せ会社前を「富士スピードウエイ」を目指し出発!車中、自己紹介など交えてレースの歴史や今日のレースの見所等を皆様にレクチャーする。今年は告知が少し遅かったせいで例年より参加者が少なく(バスでの参加者は23人)、ユッタリとした席で早々とビール等を飲み談笑しながらサーキットに到着する。 7時からのゲートオープンまで40分以上あり、車外に出て今年も「炊き出し部隊」を買って出てくれた川村さん一家を表に出て出迎える。ゲート前には、日頃お世話になっている「オーバーレーシング」のご一行様が綺麗な大型キャンピングカーで三重の鈴鹿より来ていて挨拶を交わす。オーバーレーシングさんは、当社も代理店になっている「ローヤルエンフィールド」の日本総代理店で、今日はオランダのレースに出場したエンフィールドレーサー2台で参加するそうだ。因みに私の出場する「スーパークラシッククラス」にて出場するらしいので「お手柔らかに〜」と言う感じだ・・・。 ゲートが開きショートコースに到着。早速「チームテント」を参加者全員に手伝ってもらい設営する。他の参加者は殆んどが「1ブース」のスペース確保なのに、我がチームは大所帯で、ましてや火気厳禁のパドックに大掛かりなバーナーを使い料理するのを主催者側が承知しているので隅っこに追いやられて「5ブース」も使って一角を占領した形になっていた。その我がチームテントの「1ブース」は「仔猿ミーティング」と併設していて、ワザワザ奈良や大阪等、かなり遠方からの「仔猿」オーナーが多数来場して頂き、試乗会などで大いに盛り上がっていた。 初めての「富士スピードウエイ」での開催で参加台数の現象を心配していたが、150台近くの旧車と80台余りのブリキのスクーター達(ランブレッタ、べスパ、ラビット等)が出場し、場内はかなり賑わっていて余計な心配であった。 早速レース前の選手受付、車検を無事済ませ午前中の練習走行に備える。 今回は初めてのコースなので、私としては珍しくレースに備え「富士スピードウエイのサーキットライセンス」を加藤主任と事前に取得し、練習走行に1度だけ来て走行し感触を確かめてはいるのだが、やはり本番という事で嫌が応にも緊張が高まってくる。 「アエルマッキ」は後藤メカ、「ヴェロセット」は鎌倉工場長が担当で整備をしてくれている。私は整備をしている後ろで声援を送る係りだ?! 皆が一生懸命整備をしてくれるお陰で安心して70年も前の車両をフルスロットルで飛ばす事が出来るのだ!感謝。 まず最初は、加藤主任の「ドカティ」の練習走行だ。今年のエンジンはかなり調子が良く足回りも良いので、タイム的には表彰台が狙えるまでセットアップが出来ている。後は自分との戦いだ。少し加藤主任の走りを見て直ぐに自分の走行時間になる。「アエルマッキ」は少し私の体重では重いらしくて足回りが心許ない。自分のチューニングをしなかった。もう遅いか・・・。 貴重なバイクなので転ぶ事は許されない!ガードナーのレーシングキャブのお陰で、とても乗りやすいエンジン特性になっているみたいだ。クローバーの電気式タコメーターの針が、ストレス無しにレブリミットの8000回転まで一気に駆け上がる。6速クロスミッションなのでショートコースのアップダウンのきついトリッキーな連続コーナーも2速〜5速を使い快調にライディング出来、大変面白い。これなら何とか上位クラスに喰らい付けそうかな?などと考えながら周回を重ねる。時折コース脇で手を振って応援してくれているお客さん達に片手を上げて答える。15分の走行が「あっ」という間に終わりテントに戻る。次には「ヴェロセット」の走行が待っているので余り休む事が出来ないが水分を取ったり、皆と談笑して緊張を解す。 お客さんで現地集合したエンフィールドオーナーの伊藤さんが友達のハーレー乗りの方と急遽フリー走行に出場する事になり、投下類にテーピングしたりと走行の準備を後藤メカが忙しく手伝っている。 生まれて初めてのサーキット走行なので、2人とも緊張の余り顔が少し青ざめていた様に見えた。思えば私もそんな事が有ったな・・・。 二人の気持ちが手に取る様に分るので緊張を解く為に軽くレクチャーをする。「自分のペースで走れ。他人の事は気にするな。速い奴は勝手に抜いて行く。急な針路変更だけはするな!」と。 それでも緊張していた2人だったが走り出したら結構良いペースで楽しんで走っていて、走行後は「サーキットは走り易くて面白く、とても良い経験をした」と喜んでいた。 そうこうしている内に「ヴェロセット」の走行時間。支度を整え、いざコースイン。 標高が高いので筑波より回転の上がりが重ったるい。混合比が濃いせいだろう。セッティングパーツなどもちろん無いのでニードルの位置位の調整しか出来ない。 それでも快調に飛ばしていると、突然2コーナーの入り口でフロントが挙動不審の動きでコントロール出来ずグラベルに乗り上げ、そのまま3コーナーの入り口まで曲がれずに直進してしまう。何とか3コーナーの上りのキツイ左コーナーをクリアーして胸を撫で下ろした。その後は余り暴れる事も無かったので何週か周回してパドックに戻ってきた。 工場長が走行後の点検をしていたら「ガーターフォークのスプリングが折れている!」との声。見ると樽型になっているガーターフォークのスプリングの上から3分の1の部分が破断しているではないか!決勝は出られるのか? 「何とか補修しますから」と心強い工場長の声。 午後の決勝までには見事に補修が完了していた!恐れ入った! 加藤主任の2本目の走行を見て、調子が良さそうなのが見ていても分る事を伝えてあげる。(決勝、頑張ってね!) 恒例のバグパイプによる演奏が始まった。いよいよ29回目の「タイムトンネルフェスティバル」が開幕だ。バグパイプの音色というのは、何度聞いても心に染み渡る心地良い音色だ。 例によってパレードクラスの「タイムトンネルラン」からスタートだ。「トーハツ」やら「ライラック」、「MVアグスタ」、「BMW R−27」「CL72」 「ヒラノ パルモビル」「マッハ3」等、有名どころから超希少車、超マイナー車まで博物館クラスの車両が思い思いの服装でユッタリと走っている。 今回のコースは、観客の直ぐ目の前を走るのでとても臨場感があり、観客の皆にも楽しさが伝わった事だろう。 50CCの小排気量クラスからレース部門が始まり、場内はオイルの焼ける匂いとエンジンの甲高い音に包まれ、嫌が応にも気分が高まってくる。 そうこうしている内に加藤主任が出場する「ミッドクラス」の番だ。その直ぐ次は、私が「アエルマッキ」で出る「スーパークラシック」なのでレーシングスーツに着替えて準備をしてから観戦する。 準会員の加藤君は最後尾スタートになっているので分が悪い。 日章旗が振られスタートし最後尾から追い上げ開始だ。2周の間に10数台を抜きセカンドグループに迫って来た時に、加藤君の前のマシンが最終コーナー手前で転倒し赤旗が出てレースは中断してしまった。 何分かの中断の後、再びスタート時のグリッドに付き再スタート。目の前で転倒シーンを見てしまった為か、観戦している私たちにも分る位に腰が引けてしまっている。 どうした、頑張れ!少しずつ順位を上げたが、惜しくも加藤主任の12周のレースは終った。 最高のエンジンに仕上がったね!来年は2人で自分自身をチューニングしようね・・・。 さて次は私のアエルマッキの番だ。加藤君の分まで頑張るぞ!でもスタッフ皆が「社長、借り物ですから転ばない様に、高いですよ!」との声。「転んだら高い。転んだら高い・・・。」と、口の中で呟き自分に言い聞かす。 どういう訳かポールポジションに私のグリッドが指定されている。何か得した気分! 乾式クラッチで押し掛けし易いので分けなくエンジンを掛け、1周のウォーミングアップランをしてグリッドに付く。 いつもそうだが、何度やってもスタート前の最高に緊張する選手紹介。興奮の為、喉がカラカラに渇き、心臓の鼓動が隣の人に聞こえてしまいそうな位に高鳴る。身体は大きいがノミの心臓なのか・・・。 スターターの日章旗が振られスタートだ。半クラッチを使いスタートするが、隣からゴールドスターが鼻の差で抜いて行く。やはり350CCでは500CCに敵わないのか。 2周のうちにもう一台マチレス500に抜かれ3位となる。3位でも良いか・・・。などと考えながら少し抑えて走っていたら同じアエルマッキに抜かれてしまった!意気消沈したが、もうこれ以上順位を下げる事はコース脇で一生懸命手を振って応援してくれている皆に申し訳ないので気を取り直し少し先に行ってしまったアエルマッキの尻を追いかける。 モチベーションも段々上がり最終コーナーで追い付き、あと少しというところで12周のレースは終わってしまった。 まあ4位で終わったが、転ばずに憧れのアエルマッキに乗れて楽しめたので、十分良しとしよう。一番少ない排気量というハンディキャップにも掛からず、総合で4位になったのだから・・・。 テントに帰って来て、皆の暖かい祝福を受ける。アエルマッキのオーナーも喜んでくれている。チョイトばかり疲れが取れる一瞬だ。 一年ぶりに会えた「ブルックランズ」の宮崎さんご夫婦も祝福に駆けつけてくれ、家内も交えて暫し四方山話に花が咲く。 気が付くと本日最後レースとなる、ヴェロセットで出場する私の4連覇が掛かった「ヴィンテージクラス」の出走時間になっていて、慌ててコースインする。 先程までに工場長が補修してくれ「多分大丈夫です・・・」という大変心強い「お言葉」を貰ったので先行逃げ切りで行こうと自分勝手に考えた。 先刻、午前中の走行タイムが発表されていて「ヴィンテージクラス」の中では、私が後続より2秒以上ラップタイムが速かったので少し安心だ。 このクラスは当時のレース形式に則って「押しがけスタート」になる。 ギヤを2速に入れ車体を後ろに動かし、上死点の位置を探したらクラッチを切り手動式の点火調整を遅くし、キャブレターフロートのティクラ―を押し少しオーバーフローさせてガソリンを飲み込ませておく。 スターターの日章旗が振られたら力一杯車両を前に押し出し、勢いが付いたところでサドルシートに飛び乗り、クラッチもその瞬間に合わせて繋ぐ。 「バッバッ」とエンジンが掛かりギヤを1速に入れ直しフル加速!その操作の隙にヴェロセットMACが私の前に躍り出る。左の1コーナーを抜け直ぐに切り返しの2コーナー、登りのキツイ左3コーナーとピッタリと焦らずに後ろに着ける。4コーナーの手前でインから難なく抜き返し、そのまま独走態勢だ。 ガーターフォークスプリングの事を気にしながら気持ち良く周回を重ね、ホームストレッチ上で応援してくれているメンバーに軽く挨拶しながら10週のレースが終了しチェッカーを受ける。最高に気持ち良い! パドックに戻り暫定表彰式を受け、可愛いレースクイーンよりシャンパンを頂戴する。3位までの方達と健闘を称え合い、私自身は5連覇を誓う。 朝から酒びたりで赤ら顔のメンバーに「ブッチギリじゃつまらない。最後の最後に抜いて見せ場を作れ!」などと訳の分らない事を言われ、謝りながら勝利の美酒を口にした。 いつも忙しい中、私の我侭を聞いて黙って整備してくれた、工場長以下スタッフの皆さん。タダの酔っ払いと相成って声援してくれた皆様方。厚く御礼致します。また来年も行こうね!そして来年は、体験走行でも良いから走りましょう!公道では味わえない、奥の深い楽しみが待ってますよ! 朝早くから丸1日、皆様お疲れ様でした。大渋滞の高速のおかげで予定より大分遅い時間の到着となってしまいましたが、皆さん帰りがけに「楽しかったよ」と言って頂き、今日始めて芯から「ホッ」と致しました。本当に皆様お疲れ様でした! 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 追伸 11月6日に「岡山国際サーキット」にて行われる「モトルネッサンス」に「エンフィールド レーサー」を製作して遠征してきます。 世界でも初めてかも知れない「エンフィールドカップ」が、「オーバーレーシング」さんの働きかけで開催されるそうなのです。 時間的に間に合うかどうか分りませんが、加藤主任と2人で毎晩午前様の時間まで頑張って作業をしております。 皆さん応援してください〜! |
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